西洋音楽の前打音、モルデント、ポルタメント、トリルに当たる奏法や特別なトリル、
フルスの特性を生かす奏法として循環呼吸とドローン管を使った和音の演奏があります。
奏法 | 説明 | 演奏例 |
倚音 (前打音) |
単倚音(装飾音1つ)と複倚音(装飾音2つ)がある。どの位の速さ、長さで入れるかは奏者に任されている | YouTube |
波音 (モルデント) (逆モルデント) |
上波音(親音と2度上の音の反復)と下波音(親音と2度下の音との反復)がある。反復する音が3度や5度の場合もありこちらは又指顫音と呼ばれる | YouTube |
滑音 (ポルタメント) |
フルスでは非常によく使われる技法。音孔をゆっくり開き(閉じ)2度または3度上(下)の音に滑らかに移っていく | YouTube |
指顫音 (トリル) |
2度ばかりでなく3度またはそれ以上の音と行うトリル(又指顫音)もある点を除けば西洋音楽のトリルと同じ | YouTube |
虚指顫音 (特別なトリル) |
親音とほとんど音程の変わらない微分音とのトリルでビブラートに似た印象を与える | YouTube |
循環呼吸 | 長いフレーズを切れ目なく演奏するための呼吸法。口腔内に溜めた空気を舌や頬の圧力で楽器に押し出す間に息継ぎをし、切れ目なく音を出し続ける | YouTube |
ドローン管の使用 | ドローン管を使用するかどうかは楽譜に記載されていない場合もあり、多くは口伝かその人の感覚で決められます。 | YouTube |